乳幼児期の発達障害

子供の発達はかなり個人差があります。 しかし、「ただ発達が遅いだけ」と放っておいては、発達障害に気付かず、適切なサポートができない場合もあります。 「どうしてできないの?」と叱ることで子供を傷つけてしまうこともあるので、早期発見が必要です。 ※発達障害にはさまざまな症状があり、ここで紹介する症状だけではないのでご注意ください。

0~2歳児(乳児期)の発達障害の特徴

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発達障害のライフステージごとの特徴を確認することが必要です。過敏になってしまい、安易に発達障害だと決め付けてしまうことは良くありませんが、早期発見はとても重要です。

<主な特徴>  ○視線が合わない 声を掛けても、視線をあわせようとしません。また、歩けるようになると、ウロウロしながら横目で見たりもします。  ○抱っこしにくい 抱っこをすると、後ろへのけぞってしまったりします。また、触られることを嫌がったりすることもあります。  ○指差しをしない しっかり言葉で伝えられるようになるまでは、指をさして要求を伝えることがほとんどですが、指差しをせず、 手や腕をつかんで(物を取らせようとするなど)何かをさせようとします。(クレーン現象)  ○1人でよく遊ぶ 単に「手がかからない」と感じる親御さんも多いです。  ○偏食 こだわりの一つであり、決まったものしか食べてくれません。  ○言葉の発達が遅い 声を掛けても、言葉に反応を示さないが言葉以外の音に反応する場合や、言葉を理解しているけれど 発語がうまくできない場合があります。  ○歩くのが遅い 一般的には1歳前後から歩けるようになりますが、歩けるようになるのが遅かったり、歩けるようになっても ぎこちない場合があります。  ○人見知りがない 人見知りや後追いがみられるような時期になっても見られず、親以外の人でも親と同じような対応をするため、 人なつっこいイメージを持たれる場合もあります。

3~6歳児(幼児期)の発達障害の特徴

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発達障害と診断されるのは3歳以降が最も多く、特徴的な行動や発達の遅れが目立ち始める時期です。 この幼児期になると、検診などで指摘されるケースも少なくありません。

<主な特徴>  ○偏食がひどい こだわりの一つであり、同じ食べ物でも同じメーカーのものでなければ食べないというような、強いこだわりを みせる場合もあります。  ○言葉の発達が遅い 3歳を過ぎてもほとんど言葉が出なかったり、単語は言えるが会話が出来ないという場合があります。 また、言われた言葉をそのまま返す「オウム返し」もみられるケースが多いです。 3歳くらいまでは順調に言葉の発達をみせていたのに、急に何も話さなくなる場合もあります。  ○こだわり 限られたものに強い興味を持ち、執着します。くるくる回るものに興味を示してミニカーなどをひっくり返して タイヤを回して遊んだり、本をめくって動きをずっと見ていたりします。  ○パニック 不安を感じたりした際に、泣き叫んだり、暴れたりします。床などに寝転がって激しく暴れることもあります。  ○動き回る 目的もなくひたすら走り続けたり、とにかくじっとしていられないケースが多いです。  ○チックの症状がある チックの症状には、瞬き(回数がとても多い)・首振り・肩上げなどがあり、鼻鳴らしや咳払いなどの症状がある 音声チックもあります。